皆さんこんにちは!
ワンニャンキャブの更新担当の中西です!
さて今回は
~給水・栄養・検疫・時差・乗継の完全対策 ~
10時間超の移動や海外渡航で“猫の負担を最小化”するテクニック
1|長距離の基本戦略:小まめな快適=大きな安心⏳
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給水:60–90分おきに少量頻回。氷チップを舐めさせるとこぼれにくく胃負担も軽い。
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栄養:8–10時間以内は基本無給餌でOK(個体差あり)。12時間超は消化の軽いパテを少量、吐出サイン(舌舐めずり/落ち着きなし)に注意。
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保温/保冷:季節・体質で微調整。直接肌に触れないようタオルで巻く。
2|乗継(航空)のリスク軽減 ✈️
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直行便最優先、やむなし乗継は**乗継時間を長すぎず短すぎず(90–150分)**に設定。
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同一航空会社で同一予約管理が安全。荷役・取扱いがシームレス。
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乗継地でもLIVE ANIMAL最優先搬送の依頼を事前に。
3|国際輸送:書類・検疫・マイクロチップ
国や地域により、マイクロチップ規格・ワクチン・抗体価・待機期間・輸入許可が異なります。代表ポイント:
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マイクロチップ:ISO規格(例:ISO11784/11785)を推奨。装着→記録→登録を完了。
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狂犬病ワクチン/抗体価:接種後に待機期間がある国が多い。逆算カレンダーを飼い主と共有。
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輸出入申請:出発国の動物検疫所での事前手続きと、到着国の輸入許可。原本・コピー・データの三重管理。
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言語:英文/現地語フォームを用意し、誤記(タイポ)で差し戻しにならないよう二名で突合。
✅輸送事業者の価値
・国別チェックリストと**タイムライン(Gantt)**をテンプレ化。
・緊急便/査証遅延の代替案(出発日変更・一時預かり)までパッケージ。
4|時差・気候差・季節病への配慮 ️
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時差:給水・トイレのタイミングが大幅にズレる→現地到着後24–48hのリズム調整計画を共有。
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気候:寒冷地到着は防寒布・保温材、高温多湿は冷感マット。
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季節病:夏の熱中症・冬の低体温。到着後すぐの入浴はNG(疲労+体温変動)。
5|多頭・老齢・持病のある猫の“特別設計”
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老齢:休憩間隔を短く、床を柔らかめに、関節ケアクッション。
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腎疾患:脱水に弱い→皮下補液をかかりつけで事前実施/指示書同封(獣医判断)。
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てんかん:刺激最小(遮光/音量低)・投薬時刻を優先調整。
6|トラブル事例と対処集
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嘔吐:走行停止→口鼻清拭→少量給水→再出発は10–15分後。
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下痢/粗相:使い捨て手袋で即交換、皮膚炎を避けるため保湿ワイプで優しく拭く。
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パニック鳴き:視覚遮断+低くゆっくりの声、フェロモン布の再装着。
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脱走:二重扉&室内での開放、窓/ドア閉鎖確認→捕獲網より先に匂い馴致(普段のブランケット/おやつ)。
7|まとめ
長距離・国際輸送は、給水の頻回化・栄養の軽量化・書類の逆算管理・気候/時差適応が鍵。多頭/老齢/持病のケースは、個別プロトコルで“同じ輸送は一つもない”前提に立ちましょう。
最終回は、到着後のケア・問題行動のケア・顧客満足(CS)を掘り下げ、輸送を成功体験で締めくくる方法を解説します。